宝塚歌劇で1000曲以上 作曲家吉田優子の扉を開けた師の言葉
毎日新聞
2022/11/19 16:30(最終更新 11/19 16:30)
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「手伝わへんか?」。師の言葉が、宝塚歌劇団初の女性作曲家への扉を開いた。美しい旋律で舞台を彩る吉田優子が、音楽制作40周年を迎えた。1000曲以上を手がけた宝塚を代表する作曲家は、意外にも「自分でこうやりたいと、進んできたわけではないんです」と話す。
稽古ピアニストとして入団
大阪音大卒業後の1979年、稽古(けいこ)ピアニストとして入団。同年の「白夜わが愛」が初仕事だった。稽古の遅れで、まだインクも乾かない譜面を渡され、初見で弾いた。その演奏に合わせて歌い、振りが付けられ、踊る。女性が仕事を続けるのが当たり前ではなかった時代に「辞めないかも」と思った。
父の勧めでピアノを学んだ。「才能があったわけでも、好きでもなかった」というピアノを、入団後は好きだと実感した。「1人…
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