静止画のように美しく 宝塚星組の礼真琴が挑んだ東欧のダンス
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

翻る衣装、複雑なステップ――。宝塚大劇場で上演中の「ディミトリ~曙光(しょこう)に散る、紫の花~」で、星組トップスター・礼真琴が「ジョージアンダンス」に挑んでいる。「どこを切っても静止画のように美しく見せる」という東欧の伝統舞踊で、礼は「私たちにできるだろうかと、不安だった」と打ち明ける。そんな超絶技巧のダンスを、指導者も驚く身体能力で我が物にした。
原作は並木陽の小説「斜陽の国のルスダン」。13世紀の東欧・ジョージアが舞台になっている。礼が演じるディミトリは、人質として預けられたイスラム教国「ルーム・セルジューク」の王子。ジョージア王の遺言により、思いを寄せていた王女・ルスダン(舞空瞳)と結ばれる。女王の配偶者である「王配」としてルスダンを支えるが、家臣らに良く思われず、政治にも関われない。そんな中、ジョージアは、モンゴルに侵略された亡国・ホラズムから攻め込まれる。
「耐える芝居」 愛を貫いた先に
礼は、ディミトリの人生を「息苦しい」と表現した。好きな人と結ばれたことにより、狂っていく歯車。常に疎外される存在で、一人の仲間もおらず、愛するルスダンにすら裏切られる。…
この記事は有料記事です。
残り1647文字(全文2137文字)
時系列で見る
-
悲劇の愛、繊細に重厚に 宝塚・花組「うたかたの恋」開幕
33日前 -
担当記者が振り返る 宝塚歌劇のこの1年 星・宙組とトピックス
34日前 -
担当記者が振り返る 宝塚歌劇のこの1年 花・月・雪組
35日前 -
タカラヅカ余話 逆境に挑んだこの1年 混沌の現実映した作品群
47日前 -
最初は「詐欺?」 宝塚歌劇とジョージアンダンスが出合うまで
61日前 -
宝塚・月組「ELPIDIO」 鳳月杏、詩人と貴族の2役熱演
62日前 -
「ヘビーな作品は嫌いじゃない」 元宝塚トップ珠城りょうの挑戦
62日前 -
タカラヅカ 星組公演 「ディミトリ~曙光に散る、紫の花~」 いちずな愛貫く心の軌跡 /兵庫
64日前 -
「やっと認めてあげられた」 元宝塚・純名里沙が向き合ったあの頃
67日前 -
静止画のように美しく 宝塚星組の礼真琴が挑んだ東欧のダンス
75日前 -
宝塚歌劇で1000曲以上 作曲家吉田優子の扉を開けた師の言葉
76日前 -
宝塚星組「ディミトリ」開幕 礼真琴、陰で妻を守る「王配」を好演
83日前 -
宝塚歌劇団・雪組 一歩ずつ、歩んだ 朝月希和さん、サヨナラショー /兵庫
86日前 -
「道の向こうに必ず何かが」宝塚雪組・朝月希和がサヨナラショー
87日前 -
元宝塚歌劇団男役の七海ひろきさん 完璧主義な自分を変えたきっかけ
91日前 -
元宝塚歌劇団トップ・望海風斗 「1番でなかった」歌に目覚めた転機
104日前 -
「役か本人か」演技の一体感 宝塚雪組トップ・彩風咲奈
108日前 -
「オスカルよりアンドレが好き」 元宝塚トップ榛名由梨の男役の美学
110日前 -
タカラヅカ余話 絢爛装置と見事な演技 中国歴史ロマン「蒼穹の昴」
110日前