「軍事圧力には軍事」北朝鮮、着実に技術向上 ICBM発射

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北朝鮮が発射したミサイルの落下時に上空にできたとみられる白線状の雲=防衛省提供
北朝鮮が発射したミサイルの落下時に上空にできたとみられる白線状の雲=防衛省提供

 北朝鮮が18日発射したミサイルは大陸間弾道ミサイル(ICBM)級で、核弾頭を複数搭載できる「火星17」の可能性があり、飛ばし方を変えれば米本土が射程に入る。これに対し米韓両軍は、北朝鮮を念頭にした攻撃訓練を実施し、強くけん制した。北朝鮮の軍事的威嚇をやめさせる対話の糸口が見えないまま、緊張は更に高まっている。

「課題は再突入技術だけ」研究者指摘

 北朝鮮は13日の日米韓首脳会談の共同声明で、米国が核戦力などで同盟国の日本や韓国を防衛する「拡大抑止」の強化などを発表したことに強く反発していた。米韓両軍の訓練に自衛隊を参加させるなど安保協力に前向きとなった岸田文雄政権の動きにも神経をとがらせていた。

 「強には強」という原則で対応する姿勢も鮮明だ。米韓両軍は10月31日~今月5日、北朝鮮の相次ぐ弾道ミサイル発射をけん制するため、大規模合同空中訓練「ビジラント・ストーム」を実施するなど圧力を強めてきたが、北朝鮮はミサイル発射で応酬を重ねて緊張をエスカレートさせてきた。

 17日も北朝鮮の崔善姫(チェ・ソニ)外相が談話で「米国が同盟諸国への拡大抑止力の提供強化に執着すればするほど、挑発的な軍事的活動を強めれば強めるほど、それに正比例して、我らの軍事的対応はさらに猛烈になる」と発表。ほどなく短距離弾道ミサイル1発を発射した。

 18日のミサイル発射も、米韓両軍が17日に「連合防衛ミサイル訓練」を実施するなどの対抗措置を繰り出したことに応酬したとみられる。米韓両軍は18日のミサイル発射後、ステルス戦闘機F35などを動員した訓練で再びけん制。北朝鮮の反発は必至だ。米韓と北朝鮮が互いに力を誇示することで、朝鮮半島の緊張が高まり続ける展開は着地点が見えない。

 3日に発射したICBMが正常飛行に失敗したため、技術的な向上を目指した側面もありそうだ。今回の発射が東海岸を含む全米本土が射程に入る「火星17」で成功…

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