北朝鮮ICBM、日本への威嚇狙いか 米韓との連携「揺さぶり」

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北朝鮮が発射したミサイルが落下したとみられる海域を航行する海上保安庁の船=北海道・渡島大島沖で2022年11月18日午後2時50分、本社機「希望」から和田大典撮影
北朝鮮が発射したミサイルが落下したとみられる海域を航行する海上保安庁の船=北海道・渡島大島沖で2022年11月18日午後2時50分、本社機「希望」から和田大典撮影

 北朝鮮が18日発射したミサイルは大陸間弾道ミサイル(ICBM)級で、核弾頭を複数搭載できる「火星17」の可能性があり、飛ばし方を変えれば米本土が射程に入る。これに対し米韓両軍は、北朝鮮を念頭にした攻撃訓練を実施し、強くけん制した。北朝鮮の軍事的威嚇をやめさせる対話の糸口が見えないまま、緊張は更に高まっている。

データ同時共有「日韓は不十分」

 18日の北朝鮮のミサイル発射は、岸田文雄首相の東南アジア歴訪を「直撃」する形となった。通常より高い角度で打ち上げる「ロフテッド軌道」は迎撃難度が増すとされる。今回の発射には、日米韓3カ国の連携を強化する日本を威嚇する狙いもあったとみて、日本政府は警戒を強める。

 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のためタイ・バンコクを訪問中の首相は18日、同行記者団に「北朝鮮には当然ながら厳重に抗議を行った」と説明。その上で「これまでにない頻度で挑発を繰り返しており、断じて容認することができない」と厳しい表情で訴えた。

 防衛省は今回のミサイルについて、射程が1万5000キロ超になり得ると分析する。北朝鮮が3月24日に発射したミサイルと同様に、米国のワシントンやニューヨークも射程に収める能力があるとみており、浜田靖一防衛相は記者団に「国際社会全体への挑発をエスカレートさせる暴挙だ」と指摘した。

 今回のミサイル発射を巡り、日本を強く威嚇する狙いもあったとの見方も政府内では根強い。最高高度は約6000キロ。…

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