サンゴ死滅 「100年後の海」に潜ってみたら

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「海洋酸性化」が進んだ未来の海と同じ酸性度を示す海域。サンゴの骨格(右)は溶け、岩に小さな藻類が張り付いているだけの景観が広がっていた=東京都新島村の式根島で2022年10月16日、三村政司撮影
「海洋酸性化」が進んだ未来の海と同じ酸性度を示す海域。サンゴの骨格(右)は溶け、岩に小さな藻類が張り付いているだけの景観が広がっていた=東京都新島村の式根島で2022年10月16日、三村政司撮影

 「未来の海」に潜った。東京・竹芝ふ頭から約150キロ、伊豆諸島の式根島(東京都新島村)にある御釜(みかわ)湾。海中では、サンゴが死んで白い骨格が溶け、岩の上を小さな藻類だけが覆っていた。約100年後に各地で想定されるという、酸性化が進行した海では、どんよりした風景が広がっていた。

    ◇

 ここは、研究者が「CO2シープ」と呼ぶ、海底から二酸化炭素が湧き出す場所だ。二酸化炭素による地球温暖化が問題とされるが、海でも溶け込む二酸化炭素が増えることによる「海洋酸性化」が課題だ。

 その研究の最前線といえるCO2シープは、世界中で数カ所しか見つかっていない。御釜湾では、筑波大下田臨海実験センターの研究チームが2014年、太平洋の温帯域で初めて発見し、イタリアやフランスなどの研究機関と共同研究を続けている。国連気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)のサイドイベントでも研究チームが発表を行った。

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