記憶の奧に封じた蚊帳越しの母の姿 77年後に初めて語る
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「お袋の顔がめちゃくちゃに崩れ、えすかった(怖かった)」。被爆の1カ月後に死別した母の姿を記憶の奥から引きずり出し、子供たちに伝えた。佐賀県小城(おぎ)市の右近守さん(81)は10月27日、初めて、長崎で原爆に遭った自らの体験を地元の小学生に語った。
被爆から77年。10代の頃、親類から「原爆に遭ったことを口に出してはいけない」と言われたことがあり、自分の3人の子にも9人の孫にも話してこなかった。70代半ばになって「学校で体験を伝えたい」と思ったが、具体的な方法が分からなかった。
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