オイルマネーで潤うカタール 元選手体験、好待遇と調整の難しさ
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

今や海外リーグでのプレーが当たり前となった日本サッカー界。そこで、ふと気になった。20日に開幕するワールドカップ(W杯)の開催国カタールでプレーした日本選手はどれくらいいるのだろうか。
日本選手史上最高額の移籍金45億円とも言われ、2019年シーズンにプレーした元日本代表FW中島翔哉選手(現トルコ・アンタルヤスポル)が頭に浮かんだが、その2年ほど前、最初にカタール・リーグを経験したMFがいた。
待ち合わせ場所は、栃木県足利市の東武足利市駅近くのバーだった。カウンターとテーブル席がある落ち着いた雰囲気。この店舗を経営するのが、当時カタール1部スターズリーグだったムアイザルでプレーしたことがある佐藤穣(みのり)さん(31)だ。
佐藤さんは群馬県大泉町出身。身長168センチと小柄だが、スピードを生かしたドリブルと変幻自在なパスを武器に、強豪の前橋育英高では司令塔としてチームを支えた。08年度の全国高校選手権では準決勝に進出。だが、後に日本代表で活躍するFW大迫勇也選手にゴールを許し、鹿児島城西高に3―5で敗れた。
卒業後はJ2ザスパ草津(現ザスパクサツ群馬)に入ったが、その1年後にはチームを離れた。
「学生時代に海外遠征を経験し、いつか海外でプレーしてみたいという気持ちが強かったんです」
プロ2年目に米国へ渡るチャンスをつかむと、辞書を片手にチームメート相手に話しながら英語を習得した。その後はメキシコ、ラトビア、ベラルーシ、ウズベキスタンの各国リーグを渡り歩いた。
「日本選手があまりプレーしたことがないようなリーグに挑戦してみたかったんです。ただ、『日本選手はこんなものか』と思われたくなかったのでプレッシャーもありました」
3シーズンを過ごしたウズベキスタンでは名門ブニョドコルに所属し、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)ではゴールも挙げた。それらの活躍もあってカタールのムアイザルからオファーを受けた。
…
この記事は有料記事です。
残り896文字(全文1710文字)
時系列で見る
-
「あいつ誰や」 恩師が語る堂安律の怪物伝説 サッカー日本代表
72日前 -
開幕戦はエクアドルが勝利 開催国カタール敗れる サッカーW杯
72日前 -
エクアドルのバレンシアが大会初ゴール、2点目も サッカーW杯
72日前 -
「大会初ゴール」幻に VAR判定で取り消し サッカーW杯
72日前 -
サッカーW杯カタール大会が開幕 開幕戦はカタールvsエクアドル
72日前 -
4年に1度の祭典 中東初のサッカーW杯、盛大に開幕セレモニー
72日前動画あり -
「バロンドールの呪い」メッシは解けるか 今年受賞ベンゼマはW杯欠場
72日前 -
開幕戦登場の南米エクアドルは台風の目となるか サッカーW杯
72日前 -
守田、ドイツ戦出場に黄信号 中盤の柱欠く可能性 サッカー日本代表
72日前 -
オイルマネーで潤うカタール 元選手体験、好待遇と調整の難しさ
72日前 -
サッカーW杯開幕へ、初の中東開催 酷暑避け異例の大会
72日前 -
フランスFWベンゼマ、負傷でW杯欠場 22年バロンドール受賞
73日前 -
もう一人の日本代表 初の女性主審・山下良美さん カタールW杯
73日前 -
「オシム」の言葉を知る元通訳が語る地政学的サッカーW杯
73日前 -
吉田麻也の恩師は「中学生の彼に教わった」 サッカー日本代表
73日前 -
世界でも変わらぬ「太子の前田君」 サッカー日本代表・前田大然
73日前 -
サッカーW杯開幕控え「森保のカーテン」 日本代表、本番モード
73日前 -
カタール監督「心に永遠に残る日になる」 W杯開幕戦前に会見
73日前 -
ドイツ、現地で初練習 ミュラーらに明るい表情 カタールW杯
73日前