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サッカーW杯・カタール2022

サッカー・ワールドカップカタール大会が11月20日に開幕。4年に1度の世界最高峰の戦いの様子をお伝えします

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オイルマネーで潤うカタール 元選手体験、好待遇と調整の難しさ

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カタール1部リーグでプレーした佐藤穣さん。現在はバーを経営する=栃木県足利市で2022年10月19日午後2時14分、村上正撮影
カタール1部リーグでプレーした佐藤穣さん。現在はバーを経営する=栃木県足利市で2022年10月19日午後2時14分、村上正撮影

 今や海外リーグでのプレーが当たり前となった日本サッカー界。そこで、ふと気になった。20日に開幕するワールドカップ(W杯)の開催国カタールでプレーした日本選手はどれくらいいるのだろうか。

 日本選手史上最高額の移籍金45億円とも言われ、2019年シーズンにプレーした元日本代表FW中島翔哉選手(現トルコ・アンタルヤスポル)が頭に浮かんだが、その2年ほど前、最初にカタール・リーグを経験したMFがいた。

 待ち合わせ場所は、栃木県足利市の東武足利市駅近くのバーだった。カウンターとテーブル席がある落ち着いた雰囲気。この店舗を経営するのが、当時カタール1部スターズリーグだったムアイザルでプレーしたことがある佐藤穣(みのり)さん(31)だ。

 佐藤さんは群馬県大泉町出身。身長168センチと小柄だが、スピードを生かしたドリブルと変幻自在なパスを武器に、強豪の前橋育英高では司令塔としてチームを支えた。08年度の全国高校選手権では準決勝に進出。だが、後に日本代表で活躍するFW大迫勇也選手にゴールを許し、鹿児島城西高に3―5で敗れた。

 卒業後はJ2ザスパ草津(現ザスパクサツ群馬)に入ったが、その1年後にはチームを離れた。

 「学生時代に海外遠征を経験し、いつか海外でプレーしてみたいという気持ちが強かったんです」

 プロ2年目に米国へ渡るチャンスをつかむと、辞書を片手にチームメート相手に話しながら英語を習得した。その後はメキシコ、ラトビア、ベラルーシ、ウズベキスタンの各国リーグを渡り歩いた。

 「日本選手があまりプレーしたことがないようなリーグに挑戦してみたかったんです。ただ、『日本選手はこんなものか』と思われたくなかったのでプレッシャーもありました」

 3シーズンを過ごしたウズベキスタンでは名門ブニョドコルに所属し、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)ではゴールも挙げた。それらの活躍もあってカタールのムアイザルからオファーを受けた。

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