世界でも変わらぬ「太子の前田君」 サッカー日本代表・前田大然
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

驚異的な足の速さとスッキリとした丸刈り。サッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会の日本代表FW前田大然(25)=セルティック=の特徴は、少年時代から不変なのだという。「プレーも見た目もあの頃のまま」――。恩師は幼き日の姿と重ね合わせる。
「40年近く指導の現場にいるが、あの足の速さは歴代ナンバーワンですね」
前田が小学生時代に所属した「太子町ジュニアサッカークラブ」(大阪府太子町)の松井勝也代表(59)はそう語る。
大阪府の南東部にあり、奈良県に隣接する太子町は人口約1万3000人の緑豊かな町だ。地元の子どもたちを対象に地域密着型のクラブを運営する松井さんは「強いチームを作るためにやっているクラブじゃない。うまい子も上手じゃない子もみんなを受け入れるうちから、W杯の代表選手が出るとは」と驚く。
「すごい足の速い子がいる」。同級生たちに連れられて来たのが前田だった。
前田は動物病院を営む両親の下に生まれ、小学4年生の時に堺市から太子町に引っ越すまでは、体操教室に通っていた。2004年アテネ・オリンピックの体操男子団体で日本が金メダルを獲得した姿に憧れていた。転校先の友人に勧められてサッカーを始めると、次第にクラブの活動が休みの日にも仲間とボールを蹴り合うなど熱中していったという。
とにかく、ずば抜けて足が速かった。「初速から飛び出してしまう瞬間的な速さがあった。それにドリブルしてもスピードが落ちなかった」と松井さん。前線にボールを蹴り出せば、相手DFを振り切ってゴールを決める。初めて対戦する相手はそのスピードについて行けず、簡単に得点を奪えたという。
「太子の前田君」は徐々に有名…
この記事は有料記事です。
残り1012文字(全文1715文字)
時系列で見る
-
「バロンドールの呪い」メッシは解けるか 今年受賞ベンゼマはW杯欠場
80日前 -
開幕戦登場の南米エクアドルは台風の目となるか サッカーW杯
80日前 -
守田、ドイツ戦出場に黄信号 中盤の柱欠く可能性 サッカー日本代表
80日前 -
オイルマネーで潤うカタール 元選手体験、好待遇と調整の難しさ
80日前 -
サッカーW杯開幕へ、初の中東開催 酷暑避け異例の大会
80日前 -
フランスFWベンゼマ、負傷でW杯欠場 22年バロンドール受賞
81日前 -
もう一人の日本代表 初の女性主審・山下良美さん カタールW杯
81日前 -
「オシム」の言葉を知る元通訳が語る地政学的サッカーW杯
81日前 -
吉田麻也の恩師は「中学生の彼に教わった」 サッカー日本代表
81日前 -
世界でも変わらぬ「太子の前田君」 サッカー日本代表・前田大然
81日前 -
サッカーW杯開幕控え「森保のカーテン」 日本代表、本番モード
81日前 -
カタール監督「心に永遠に残る日になる」 W杯開幕戦前に会見
81日前 -
ドイツ、現地で初練習 ミュラーらに明るい表情 カタールW杯
81日前 -
サッカーW杯まであと「1DAYS」 暑さに負けぬファンらの熱気
81日前 -
いざカタールへ! 飲酒、撮影、持ち込み…現地で注意することは
82日前 -
柴崎岳は先を見据える「過ぎた時間、戻らぬ」 サッカー日本代表
82日前 -
小部屋に隠れた田中碧が真っ暗なピッチで… サッカー日本代表
82日前 -
遠藤航「日本人らしさ」忘れ「デュエル王」へ サッカー日本代表
82日前 -
体調不良で遅れていた三笘薫が合流 全選手そろう サッカー日本代表
82日前