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文化審議会は18日、白滝遺跡群(北海道遠軽町)で出土した後期旧石器時代の石器群や、歌人の藤原定家が鎌倉時代に書写した「更級日記」など4件の美術工芸品を国宝に指定するよう永岡桂子文部科学相に答申した。石器群はこれまでで最も古い時代の国宝になる。ほかに重要文化財47件の指定も求めた。来年夏までに答申通り指定され、美術工芸品の重要文化財は1万872件(うち国宝906件)となる。
石器群は約3万~1万5000年前の1965点。全長約36センチの大型尖頭状(せんとうじょう)石器や石刃(せきじん)をはじめとする多彩な内容で、製作工程が分かる剥片など接合資料が豊富な点も評価された。旧石器時代の遺物の国宝指定は初めてで、これまで最古の国宝だった「縄文のビーナス」と呼ばれる土偶(長野県茅野市)を約1万年以上さかのぼる。
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