耳で感じる戦死 旧陸軍墓地舞台にアート作品、かき消される命訴え

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真田山旧陸軍墓地で、音声作品を聞く参加者=大阪市天王寺区で2022年10月(岡田健一さん提供)
真田山旧陸軍墓地で、音声作品を聞く参加者=大阪市天王寺区で2022年10月(岡田健一さん提供)

 旧日本軍に関する埋葬施設として最大規模とされる大阪市天王寺区の真田山旧陸軍墓地を舞台に、アートで戦争を伝える取り組みが始まっている。墓地ができた明治時代からの埋葬者名を読み上げた作品で、同じ死没日の人名を同時再生。戦時ほど聞き取れなくすることで、一人の死が埋もれていく実態を訴える。

日本兵や捕虜の名を日付け順に

 10月下旬、墓地に集まった約10人が、並び立つ無数の墓碑を前に、スマートフォンから流れる女性の声に耳を傾けた。

 聞いていたのは音声作品「墓地を視聴する」。明治期の西南戦争や日清・日露戦争から、昭和期のアジア・太平洋戦争まで。1870~1949年に亡くなり死亡日が判明している日本兵や外国人捕虜らの名前を、日付順に約40分かけて紹介し続けたものだ。

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