97歳運転の車、歩道突っ込む はねられた42歳女性死亡 福島

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手前から奥に向かって、車が歩道(左側)を走って女性をはね、街路樹を倒していった事故現場。街路樹のあった場所にはパイロンが立っていた=福島市南矢野目で2022年11月20日午前0時5分、肥沼直寛撮影
手前から奥に向かって、車が歩道(左側)を走って女性をはね、街路樹を倒していった事故現場。街路樹のあった場所にはパイロンが立っていた=福島市南矢野目で2022年11月20日午前0時5分、肥沼直寛撮影

 19日午後4時45分ごろ、福島市南矢野目の市道で、97歳の男が運転していた軽乗用車が、歩道を歩いていた同市八島田の調理師、川村ひとみさん(42)をはねた後、車3台に衝突した。川村さんは頭を強く打ち搬送先の病院で死亡。福島県警福島北署は20日、車を運転していた同市北沢又の無職、波汐国芳容疑者(97)を自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で逮捕した。

 同署によると、車は、川村さんをはねた後、信号待ちをしていた車3台に衝突し、車と街路樹の間に挟まって停止した。このうち2台に乗っていた女性計4人が軽傷の見込みで、波汐容疑者は頭を打ち軽傷を負った。川村さんがはねられた現場の数十メートル手前から歩道を走行していた様子が目撃されており、事故現場付近にブレーキ痕はなかった。波汐容疑者は運転免許証の更新の際、認知機能検査で問題は見られなかったという。

 現場はスーパーマーケットなどがある商業施設の入り口付近。片側1車線の見通しのよい道路で、両側に縁石で区切られた歩道がある。同署は事故原因を詳しく調べている。

「車体、日ごとに傷」住民語る

 波汐容疑者宅の近所に住む複数の住民によると、波汐容疑者は歌人で、よく弟子が出入りしていた。数カ月前に乗用車から軽乗用車に乗り換えたばかりだったが、車体は日を追うごとに傷だらけになり、車庫入れにも苦戦していたという。女性は「よく夕方に出かけていた。明るいうちに出かけた方がいいと思っていた」と驚いた様子だった。女性によると、波汐容疑者は数年前に妻を亡くし、1人で暮らしていたという。【肥沼直寛】

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