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高校野球秋季大会2022

2022年の秋季高校野球トップページです。全国10地区で、新チームによる「秋の王者」が決まります。

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逆転サヨナラを導いた仙台育英・須江監督の一言 明治神宮大会

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【沖縄尚学-仙台育英】九回裏仙台育英1死二塁、サヨナラ打を放ち喜ぶ斎藤陽=神宮球場で2022年11月19日、前田梨里子撮影
【沖縄尚学-仙台育英】九回裏仙台育英1死二塁、サヨナラ打を放ち喜ぶ斎藤陽=神宮球場で2022年11月19日、前田梨里子撮影

 明治神宮野球大会は19日、東京・神宮球場で高校の部の2回戦があり、今夏の甲子園を制した仙台育英(東北・宮城)が沖縄尚学(九州・沖縄)に5―4の逆転サヨナラ勝ちで4強に進んだ。

 これが王者の底力だ。今夏の甲子園で東北勢初優勝を果たした仙台育英が九回に4点差をはね返した。サヨナラ打を放ったのは、それまで4打数無安打の4番・斎藤陽外野手(2年)。須江航監督のある言葉が不振の主軸を復活させた。

 4点を追う九回、山田脩也遊撃手(2年)の適時二塁打や湯浅桜翼二塁手(1年)の2点打などで瞬く間に同点とし、なお1死二塁の好機で斎藤陽が左打席に。ここで須江監督は伝令を送った。

 ただ、狙い球など作戦を伝えるのではなく、「顔が暗いぞ」と一言。これが効果的だった。斎藤陽はリラックスし、それまで苦しめられていた沖縄尚学の右腕・東恩納蒼投手(2年)の落ちる球に冷静に狙いを絞った。球数が140を超えて変化が甘くなったツーシームを中堅にはじき返し、最後の最後にヒーローとなった。

【沖縄尚学-仙台育英】九回裏仙台育英1死二塁、斎藤陽のサヨナラ打で生還する湯浅(左)=神宮球場で2022年11月19日、前田梨里子撮影
【沖縄尚学-仙台育英】九回裏仙台育英1死二塁、斎藤陽のサヨナラ打で生還する湯浅(左)=神宮球場で2022年11月19日、前田梨里子撮影

 斎藤陽は2年生ながら今夏の甲子園でも「つなぎ」の4番打者として、チームの初優勝に貢献した。「夏も含めて、1年生からずっと結果を残してきている選手なので、4打席駄目でも5打席目、いつかやってくれる選手」と須江監督。だからこそ、伝令でも余計なアドバイスはせず、「リラックスできればいいなと思った」という。斎藤陽は「つなぎ」の4番らしくお手本通りのセンター返しで、指揮官の思いに応えた。

 「内容の悪いアウトが続いていたので、この打席、打たないと死ぬんじゃないかって(笑い)。それくらいの気持ちだった」と斎藤陽。須江監督は今夏の甲子園の優勝インタビューでの「青春って、すごく密なので」という名言が「新語・流行語大賞」にノミネートされたが、この日も言葉によって、少し「かかりぎみ」だった主砲を落ち着かせ、敗色濃厚の試合をひっくり返した。【大東祐紀】

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