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サッカーW杯・カタール2022

サッカー・ワールドカップカタール大会が11月20日に開幕。4年に1度の世界最高峰の戦いの様子をお伝えします

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64年ぶりW杯のウェールズ 最長ブランクにはあの競技が関係?

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ウェールズ代表のギャレス・ベール=ロイター
ウェールズ代表のギャレス・ベール=ロイター

 サッカーのウェールズ代表は、ワールドカップ(W杯)カタール大会で64年ぶりのW杯出場となった。ブランクはW杯史上最長で、英国4協会の代表チームでは、今大会で最多16回出場となるイングランドに対し、最少のわずか2回。ここまで対照的なのはなぜだろうか。

 ウェールズは6月の欧州予選プレーオフでウクライナに1―0で勝利し、W杯出場を決めた。地元メディアは「64年間、傷つき、うめき声を上げ、涙を流し、苦悩してきたウェールズがついにW杯に進出する」と興奮気味に伝えた。

 ウェールズが初出場した1958年のスウェーデン大会は歴史に残る大会だった。1次リーグは16チームが4組に分かれて争った。英国4協会の代表がそろって出場した、これまで唯一の大会でもある。

 ウェールズは3引き分けとなり、勝ち点3の2位で並んだハンガリーとのプレーオフを制して1次リーグ突破を決めた。準々決勝ではブラジルと対戦し、当時17歳でW杯デビューを果たしたペレに大会初ゴールとなる決勝点を許して敗退した。そのペレが準決勝で3点、決勝で2点を挙げて母国を初優勝に導き、世界的スターになったのとは対照的に、ウェールズはW杯から長く遠ざかることになる。

イングランドへ対抗心

 1863年、世界で最初のサッカー協会としてイングランドにフットボール・アソシエーション(FA)が設立された。19世紀のうちにスコットランド、ウェールズ、北アイルランド(当時はアイルランド)の順にサッカー協会が誕生。4地域の協会は1904年設立の国際サッカー連盟(FIFA)より歴史が長い。

 FIFAは加盟を原則「1国1協会」としてきたが、英国の4協会については独立した活動を認めてきた。国際試合は協会ごとに代表を結成し、W杯欧州予選にも4協会がそれぞれのチームで出場する。競技規則を定める国際サッカー評議会(IFAB)は4協会とFIFAの五つの機関で構成されている。

 英国サッカーの歴史に詳しい日本福祉大の吉田文久(のりひさ)教授(スポーツ人類学)は…

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