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ウクライナ侵攻

ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から1年。長期化する戦闘、大きく変化した国際社会の行方は……。

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日本語学習助けたい 戦禍逃れた留学生・ハイチェンコさん、同胞用の問題集作成 /東京

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作成している日本語の問題集について、モノグサの社員と意見を交わすマクシム・ハイチェンコさん(右)=千代田区の同社で
作成している日本語の問題集について、モノグサの社員と意見を交わすマクシム・ハイチェンコさん(右)=千代田区の同社で

 ロシアのウクライナ侵攻が続く中、都内の企業が開始した日本語学習を必要とする避難民らに問題集を配信するプロジェクトに、戦禍を逃れて避難してきたウクライナ人留学生が力を貸している。「いま自分がやらなければならないことを頑張る」。遠い異国の地で努力を続けている。【千脇康平】

 「このデザインは変えた方がいいですか」。10月中旬、千代田区にあるICT(情報通信技術)を活用した学習支援サービスを手がける「モノグサ」本社オフィス。ノートパソコンを開き、社員に助言を仰ぐマクシム・ハイチェンコさん(18)の姿があった。9月からアルバイトで週2日出勤し、日本語の読み書きや単語の暗記問題などアプリのコンテンツ作成を主に手がけている。

 ハイチェンコさんはウクライナ南部ミコライウ出身。首都キーウの大学でサイバーセキュリティーを学んでいた。今年2月24日に侵攻が始まると、市街戦の影響で外出が難しくなり、家の窓から街を走る軍の装甲車が見えた。身の危険を感じ、隣国ポーランド経由で5月28日に来日した。

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