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2024年に行われる米国大統領選への立候補を表明したトランプ前大統領。約1時間に及ぶ15日の出馬表明演説は、従来訴えてきた内容と重複が多く、新味に乏しかったが、目立ったのが中国への言及だった。大統領在任中には互いに関税を引き上げる「通商戦争」を繰り広げた相手について、トランプ氏は今、何を語っているのだろうか。
「米国はあらゆる面で中国に勝っている。中国は動揺し、非常に驚いている。巨額の税金や関税を支払っている」。トランプ氏は15日の演説で、自身の政権が中国に課した輸入関税引き上げの「成果」を改めて強調した。
さらに「歴代大統領は中国から1ドルも取ってこなかった」と明言。演説の後、米ペンシルベニア大学でファクトチェック機関を運営するアネンバーグ公共政策センターから早速、「中国からの輸入にかかる関税収入の主張はうそだ。(トランプ氏が大統領に就任する前の)07~16年には年平均123億ドルの関税収入があった」と指摘された。
誇張や虚偽を交える言説は従来通りだが、今回は通商戦争の影響について、さらに出所不明の「持論」を展開した。「私がやって来て、何千億ドルも(関税収入を)得るようになったのだ。だ…
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