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起きてる時間、全部執筆 「全身小説家」西尾維新さんのベールをはぐ

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2002年のデビュー作「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」が「戯言」シリーズの第1作になったⒸ西尾維新/講談社
2002年のデビュー作「クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い」が「戯言」シリーズの第1作になったⒸ西尾維新/講談社

 20歳の若さで鮮烈にデビューした小説家の西尾維新さんが、作家生活20周年を迎えた。ミステリー? 学園モノ? 文芸? その作品は一つのジャンルでくくれなければ、当の本人も覆面作家で今も正体が知れない。若い世代から圧倒的に支持される作品は、マンガの原作などを含めると200本を超え、発行部数は3600万部以上。謎に包まれる鬼才が、創作秘話をたっぷりと明かした。

 その作家活動は、とにかくずぬけている。<戯言(ざれごと)>シリーズを皮切りに、連作をハイペースで発表。内容も森博嗣氏並みのミステリーだったり、京極夏彦氏ばりの伝奇モノだったり、はたまた時代小説だったり。物語の設定は幅広く、奇想天外。それでいて学生ノリのような言葉遊びやボケ・ツッコミの会話が満載だ。西尾作品は誰かの作品に似ているようで、誰のものにも似ていないのが特徴だ。

 一体、どうやって物語を紡いでいるの? そう尋ねると、私の目の前に座った西尾さんが、ゆっくり、淡々と語り出した。

 「僕はキャラクターが、一つのストーリーだと思っています。例えば、…

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