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「あいつ誰や」 恩師が語る堂安律の怪物伝説 サッカー日本代表

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堂安律(右)と小学生時代のコーチの早野陽さん=2018年1月撮影(早野さん提供)
堂安律(右)と小学生時代のコーチの早野陽さん=2018年1月撮影(早野さん提供)

 「マラドーアン」。サッカーファンの一部で呼ばれる日本代表MF堂安律(24)=フライブルク=の愛称だ。同じ左利きで元アルゼンチン代表のスーパースター、マラドーナをほうふつとさせるプレーを子供の頃から披露し、恩師たちは彼をこう呼んだ。「怪物」「絶品」「アマ(尼崎)のマラドーナ」――。

「幼稚園の子なのに、すごいキック力」

 「この子、何者や。ちょっと違うぞ」。兵庫県尼崎市の「浦風フットボールクラブ」の田村将行代表(67)は今も鮮明に覚えている。3兄弟の末っ子の堂安は兄たちの背中を追い、3歳で同クラブにやってきた。

 「蹴ってみ」

 母に連れられ、グラウンドの隅で兄の練習を見学していた堂安へボールを転がすと、「どかーん」と想像以上の勢いで蹴り返してきたという。「幼稚園の子なのに、すごいキック力だった。近い距離で手加減もなく、危ないやんというレベルです」(田村さん)

 小柄だが、同学年では飛び抜けた力があり、得意のドリブルからゴールを量産した。小学3年の頃だったか。その無双ぶりに、田村さんは「どうせならGKも抜いてゴールを決めろ」と半ば冗談で指示すると、直後に自陣からドリブル突破し、最後は華麗な足技のフェイントでGKを抜き去って無人のゴールネットを揺らしたという。

 「他チームの人もみんなびっくりしていた。『あいつ誰や』って。あれはアマのマラドーナでしたね」

 2学年上のチームに「飛び級」でプレーさせることにしたという。

新天地でも「怪物」

 堂安は小学4年の途中から強豪の「西宮サッカースクール」(兵庫県西宮市)に移った。そこで、今も親交が続く早野陽さん(38)と出会った。

 当時コーチになったばかりの早野さんは「『自分が一番』の負けず嫌いな性格。好き嫌いが激しいが、人なつっこい子だった。サッカーではボールの扱いがうまくて相手に取られない。左…

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