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尾上菊五郎聞き書き/31 菊五郎襲名/3 披露公演前売りに4500人行列

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東京・浅草の浅草寺仲見世での「お練り」。菊五郎(中央)と純子(右)=1973年9月18日
東京・浅草の浅草寺仲見世での「お練り」。菊五郎(中央)と純子(右)=1973年9月18日

 「七代目菊五郎襲名」発表から約2カ月後の1972年12月28日。菊五郎(当時・菊之助)と妻・純子の間に第1子となる長女、忍が誕生した。現在の俳優・寺島しのぶである。純子の実家がある京都の病院での出産であった。

 父の尾上梅幸も菊五郎も同年11月30日から同12月25日まで京都・南座の「吉例顔見世興行」に出演していた。

 「公演終了後も出産まで京都に残りました。病院にいても、することがない。ひとりで飲みに出かけて病院に戻り、ついウトウトしていたら『生まれました』と起こされました。夜中でした。うれしかったな」。翌日には、梅幸夫妻も孫の顔を見に、雪がちらつく中を病院に駆け付けた。

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