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大きなメスに小さなオスが乗っかる姿がおなじみのオンブバッタ。そんな身近な生き物にも、外来種の影が忍び寄っていると、国立環境研究所生物多様性領域生態リスク評価・対策研究室長の五箇公一さんは指摘します。
先日、兵庫県伊丹市に分布している外来種アルゼンチンアリの現地調査に赴いた。
アルゼンチンアリは、こちらのコラムでも以前に一度紹介している南米原産の外来アリ。非常に繁殖力が強く、建造物の内部まで行列を成して侵入し、食べ物に群がる厄介者である。環境省の外来生物法で防除が必要とされる特定外来生物にも指定されている。
今年の春に伊丹空港内で繁殖していることが確認され、さらに周辺の住宅街にも数年前からはびこっていたことが明らかとなった。自治体と住民、空港事業者、薬剤メーカーなどが連携して薬剤防除を進めている。
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