「国内100万人超」のゲーム依存 心に空くぽっかり穴の対処は?

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インターネットに接続したオンラインゲームは複雑で面白くなっている(写真はイメージ)=ゲッティ
インターネットに接続したオンラインゲームは複雑で面白くなっている(写真はイメージ)=ゲッティ

 子どもたちにとってコンピューターゲームは楽しいものだ。でも親は、画面から目を離さない我が子の姿を見ると心配になる。新型コロナウイルス禍で増える不登校との関連も指摘される「ゲーム依存」。異なる立場でこの問題と向き合う3人にアドバイスをもらった。【野口麗子、安藤龍朗】

元気をチャージ

 横浜市鶴見区にあるNPO法人「子どもと共に歩むフリースペースたんぽぽ」には、不登校の小中学生が多く訪れる。学童保育指導員を経て、2008年に施設を開設した理事長の青島美千代さん(63)は子どもたちにとってゲームは「元気をチャージするためのもの」とする。

 施設では週1回、子どもたちが集まって同じソフトで遊ぶ。年齢に関係なくプレーすることで会話が弾み、徐々に元気になる。そして、「何かやってみようかな」と前向きな気持ちになるという。

 オンラインで見知らぬ人とつながることができるゲームは多い。施設では、トラブルに巻き込まれる可能性を考慮し、見知った子ども同士でのプレーに限っている。親は安心し、子どもからは「実際に会って、知っている人と一緒に遊ぶほうが楽しい」と好評だ。

 不登校の子どもは、学校に行こうと頑張りすぎて「電池切れの状態」とする青島さん。ゲームは充電装置にあたるとし、「公園でサッカーをするのと同じ。友達とつながり、交流がうまれる」と有用性を説く。

勝つために自分で見つける目標

 ゲーム対戦をスポーツと捉える「eスポーツ」を専門に学べる大阪市北区のルネサンス大阪高校。ここにも、不登校だった生徒が多く通う。

 個別指導進学塾の管理職から転身し、同校の運営会社でeスポーツ担当部長を務める福田和彦さん(48)は、「戦略ゲームではコミュニケーション能力が養われる」と話す…

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