日本で生きる中国残留邦人 3世代の心情描く 医療通訳者が小説
毎日新聞
2022/11/23 09:00(最終更新 11/23 09:00)
有料記事
1221文字
- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

戦前・戦中に国策で旧満州(現中国東北部)へ渡り、終戦の混乱で現地に取り残された中国残留邦人と、その家族の心情を知ってもらおうと、中国語の医療通訳に取り組む女性が、日本に生きる3世代の帰国者を描いた小説「海を渡り、そしてまた海を渡った」を発刊した。中国残留邦人の歴史の風化が懸念される中、日本社会の中で見えにくい2世や3世の内面や生活ぶりが垣間見える一冊だ。【飯田憲】
筆者は、広島市出身の河内(こうち)美穂さん。広島大大学院修了後、1980年代後半に中国・遼寧大学へ留学し、そこで20人近い残留邦人と出会い、交流を深めた。
この記事は有料記事です。
残り959文字(全文1221文字)