生まれつきや摘出で子宮のない女性 移植は希望を与えられるか

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子宮移植について語る九州地方の女性。パソコンのオンライン会議システムで毎日新聞の取材に応じた=2022年11月15日
子宮移植について語る九州地方の女性。パソコンのオンライン会議システムで毎日新聞の取材に応じた=2022年11月15日

 生まれつきの疾患や、手術による摘出により、子宮のない女性がいる。彼女たちは友人ら周りの状況を気にしながら、思い悩んでいる。もし子宮が移植されるようになれば、彼女たちに希望を与えるのだろうか。

 7年前の夏、九州地方で暮らす女性(27)は大学病院の医師の言葉に衝撃を受けた。

 「ロキタンスキー症候群です」

 生まれつき子宮と膣(ちつ)の一部、もしくは全部がない先天性の疾患だ。国内では、女性の約4500人に1人の割合で当事者がいるとみられる。

 女性は高校生になっても初潮がなく、違和感を覚えていた。2年生の時に地元の産婦人科クリニックを受診すると、医師から生理を誘発する薬を処方されたが、それでも来なかった。

 通院の傍ら、インターネットで自分と同じような症状を調べてみた。すると、ロキタンスキー症候群と似ており「怖くなってしまった」という。次第にクリニックへの足が遠のいた。

 生理が来ない以外は健康で、クリニックに行く必要性もあまり感じなかった。ただ見た目で体に異常がないからこそ、友人から「生理痛ってつらくない?」「結婚ってどうする?」などと尋ねられ、そのたびに傷付いた。自身の状況を偽って話を合わせることもあった。

「終わったわー」

 20歳になって「さすがにいいかげん、行かなきゃ」と思い、通院を再開。そこで紹介されたのが、大学病院だった。

 「診断を聞いて『終わったわー』っていう気持ちになって……。めっちゃ悩みました。普通に子どもを産むとかできないんだなって」。当時をそう振り返るが、診断が衝撃的過ぎて細かな状況はあまり覚えていないという。

 交際していた男性がいたが…

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