62年前のヒロシマ題材ラジオドラマ、朗読で息吹き込む 27日再演

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主人公のセリフを朗読する土屋時子さん=広島県福山市で2022年10月2日午後1時46分、宇城昇撮影
主人公のセリフを朗読する土屋時子さん=広島県福山市で2022年10月2日午後1時46分、宇城昇撮影

 劇作家の小山祐士(1904~82年)が広島原爆を題材に執筆し、60年に発表されたラジオドラマ「神部(かんべ)ハナという女の一生」が、朗読劇としてよみがえった。文学や芝居の愛好者らの仲間が被爆77年の今夏から2回上演し、27日には広島市内でアンコール公演を予定している。隠れた名作に光を当てる企画だ。

 小山は広島県東部の福山出身。旧制福山中学校(現福山誠之館高校)から慶応大に進学し、戦前から多数の戯曲を発表した。戦後は戦争や原爆の傷痕を主題にした作品を多く手がけた。代表作の一つ「泰山木の木の下で」(62年)の底本になった作品が、放送劇「神部ハナという女の一生」だ。

 主人公は瀬戸内海の島に暮らす助産師。戦争と原爆で夫と子ども9人を失い、「人助けのために」とした施術で堕胎罪に問われて警察に連行される。取り調べた刑事も原爆に苦しむ一人だった。最期は刑事にみとられながら原爆症に命を奪われる――。

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