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藤ノ木古墳の被葬者は?=寮美千子 /奈良

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 斑鳩町の藤ノ木古墳は、奇跡的に未盗掘だった石棺の中で発見された金銅製の冠や履(くつ)などで知られている。こんな豪華な副葬品をを持つなんて、一体どんな人物だろう、と思わずにいられない。

 この古墳が注目されるもう一つの理由は、被葬者の性別だ。最高クラスの家形石棺の中から、2体の人骨が見つかったのだが、これがある人類学者の鑑定により「男・男」だと発表されて衝撃が走った。類例を見ず「どんな理由で男性2人が合葬されたのか?」と大きな話題を呼んだ。

 この「男・男」説に以前から異を唱えているのが、奈良芸術短期大学講師の玉城一枝さんだ。玉城さんは、勾玉など古墳時代の文物に詳しく、藤ノ木古墳から発掘された遺物の調査にも加わっている。「南側被葬者の持ち物が当時の女性特有の手玉・足玉だったことから、男性2体の合葬説に疑問を持ちました。手玉・足玉は埴輪(はにわ)でも女性の装身具ですし、万葉集や記紀にも女性の持ち物として描かれています」という。

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