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「料理か、野球か」 調理師免許持つ152キロ右腕の決断に父は

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社会人野球日本選手権大会2回戦で先発を任され、力投する日本通運の川船龍星投手=京セラドーム大阪で2022年11月6日、木葉健二撮影
社会人野球日本選手権大会2回戦で先発を任され、力投する日本通運の川船龍星投手=京セラドーム大阪で2022年11月6日、木葉健二撮影

 料理の世界で生きていくのか、野球の世界で生きていくのか。社会人野球・日本通運のルーキー、川船龍星投手(22)は高校3年の春、人生の分かれ道に立った。あの時の決意、応援してくれる父の思い。覚悟を胸に、プロ注目の右腕へと成長した。

父から「ありがとう」

 初めて「野球をやってて良かった」と思った日がある。

 今年7月の都市対抗野球大会。さいたま市・日本通運の初戦となった宮崎市・宮崎梅田学園戦で、ルーキーながら東京ドーム初登板を果たした。九回に3番手でマウンドに上がると、角度のある直球で二つの空振り三振を奪い、3者凡退で試合を締めた。スタンドでは長野県から駆けつけた父・孝夫さん(61)が見守っていた。

 大会後に実家に帰省すると、孝夫さんから「勇気と生きる力をもらった。ありがとう」と言われた。日ごろはほとんど褒めることのない父の言葉に、川船投手は「ありがとうと父から言われたのは初めて。うれしかった。野球をやってて良かったなと思いました」。

 実家は、松本城の正門横にある季節料理・手打ちそば「川船」。孝夫さんが一代で築き上げた店で、観光客も多く訪れ繁盛してきた。しかし、新型コロナウイルスの流行以来、客足が激減。「東京ドームで投げる姿を見せてもらえるなんて、夢にも思わなかった。社会人でもあんな大役を任せてもらって、よく頑張ったなと感動しました」。気持ちが落ち込むことが増えていた孝夫さんにとって…

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