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宮城県石巻市で10月、寒冷地では珍しいオリーブの実の収穫が行われた。東日本大震災後の2014年、地域おこしにつなげようと市が主導して植樹を開始。最初の収穫はわずか100粒だったが、今年は約700キロまで増えた。生産者はオリーブオイルを名産品に育てて全国に広げようと、試行錯誤を重ねている。
10月19日朝。人が住めない災害危険区域にある農地で、露にぬれた緑色の実が陽光を受け輝いた。「摘み方はこれでいい?」「まだ奥に残っているな」。生産者の一つ、「宮城リスタ大川」の社員ら十数人が1粒ずつ丁寧に摘みとった。
鮮度を重視し、6時間以内に搾油するのがこだわりだ。社員の遠藤仁雄さん(68)は「若草のようにすがすがしく爽やかな味わい」と胸を張る。
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