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ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻。米欧や日本は対露制裁を決めるなど対立が先鋭化しています。

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冬すらも「大量破壊兵器」に インフラ攻撃、震えるウクライナ

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ロシアによる電力インフラへのミサイル攻撃を受けて停電中の街中=ウクライナ西部リビウで2022年11月23日、ロイター
ロシアによる電力インフラへのミサイル攻撃を受けて停電中の街中=ウクライナ西部リビウで2022年11月23日、ロイター

 ロシアがウクライナ侵攻を開始してから24日で9カ月。本格的な冬の入り口にさしかかる中、ロシア軍はウクライナの電力インフラを集中的に攻撃し続けている。ウクライナ国民の戦意をくじこうとする苛烈な戦術とみられるが、前線の露軍自体は相次いで占領地域を失うなど苦戦。露国内でプーチン大統領や軍の威厳は低下し、私兵部隊などの指導者が存在感を増している。一方、侵攻長期化の様相を受け、米国などからは和平協議も視野に入れた外交の動きが出始めている。

   ◇

 ウクライナ当局は23日、首都キーウ(キエフ)などが露軍の巡航ミサイルによる攻撃を受け、各地で電力インフラなどが破壊されたと発表した。ウクライナの国営電力会社「ウクルエネルゴ」は全土で緊急停電を実施し、インフラの復旧作業を急いでいる。

 ウクライナ軍によると、露軍はエネルギー関連施設などを狙い、23日だけで67発のミサイルを発射。うち30発はキーウに向けて発射されたという。モナスティルスキー内相はこの攻撃で10人が死亡したことを明らかにした。このほかキーウ市内全域での断水が伝えられている。

 ウクライナの国営原子力企業「エネルゴアトム」は、電力インフラの損傷を受け、西部のフメリニツキーとリウネ、南部の計3カ所の原発で緊急保護システムが作動し、外部電源から切断されたと発表した。いずれの原発も放射線量は正常だという。また、隣国のモルドバでも大規模な停電が起きた。

 露軍による電力インフラなどへの攻撃を受け、国連安全保障理事会は23日、緊急会合を開いた。ウクライナのゼレンスキー大統領がオンラインで演説し、…

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【ウクライナ侵攻】

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