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ウクライナ侵攻

ロシア軍がウクライナに侵攻。米欧や日本は対露制裁を決めるなど対立が先鋭化しています。

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堂々と表に出た「公然の秘密」 露軍事会社・ワグネルの“変身”

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プリゴジン氏=ロシア・サンクトペテルブルクで2016年8月9日、AP
プリゴジン氏=ロシア・サンクトペテルブルクで2016年8月9日、AP

 ロシアがウクライナ侵攻を開始してから24日で9カ月。本格的な冬の入り口にさしかかる中、ロシア軍はウクライナの電力インフラを集中的に攻撃し続けている。ウクライナ国民の戦意をくじこうとする苛烈な戦術とみられるが、前線の露軍自体は相次いで占領地域を失うなど苦戦。露国内でプーチン大統領や軍の威厳は低下し、私兵部隊などの指導者が存在感を増している。一方、侵攻長期化の様相を受け、米国などからは和平協議も視野に入れた外交の動きが出始めている。

   ◇

 ロシア第2の都市サンクトペテルブルクに今秋、「ワグネルセンター」と呼ばれるガラス張りの高層ビルが完成した。所有するワグネル社は雇い兵の部隊を編成するロシア企業で、ウクライナの前線にも部隊を送っている。これまで同社の活動は公然の秘密だったが、ウクライナ情勢を機に、存在がベールを脱いだ。新社屋ビルの公開もその一環とみられる。

 ワグネルの経営者は新興実業家のプリゴジン氏。露大統領府のケータリングを請け負ってきたことから「プーチン氏のシェフ」のあだ名で知られてきた。2014年に創設されたワグネルへの関与を否定してきたが、9月下旬、自身が経営者であると打ち明けた。11月8日の米中間選の前には、これまで指摘があったロシアによる16年の米大統領選への介入について事実だと認め、「慎重に、正確に、外科的に、我々のやり方で」今後も米国の選挙に干渉していくとも明言した。

 公の場を避けてきたプリゴジン氏が表舞台に出てきた背景には、…

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【ウクライナ侵攻】

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