不妊治療、でも「産まなかった」 おろそかにされる心理面のケア

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関西大の香川香教授=2022年11月1日午後3時29分、菅沼舞撮影
関西大の香川香教授=2022年11月1日午後3時29分、菅沼舞撮影

 健康保険の適用範囲拡大や医療技術の発展など、不妊治療を取り巻く環境の整備が進んでいる。一方で治療の末に「産まなかった」女性の心理面のケアは見落とされがちという。関西大の香川香教授(臨床心理学)は、不妊治療を断念した女性が、子のいない人生をどう捉えているのかを調査し、支援に生かそうとしている。

 香川教授は2021年2月、インターネットでアンケートを実施。過去に不妊治療経験がある35~60歳の女性223人の回答を分析した。

 アンケートは、過去の不妊治療中の心理的サポートについて、配偶者や親、友人、職場関係者、看護師や医師のそれぞれについて「全く支えられなかった」から「とても支えられた」まで6段階で問うた。また、経済的、心理的、身体的、就労上など、不妊治療終了に影響した要因の程度について質問。また、子どものない人生の捉え方に関して「不妊を受け入れられない」「治療をやりきった」「人生を誇りに思う」「人生は思う通りになら…

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