特集

高校野球秋季大会2022

2022年の秋季高校野球トップページです。全国10地区で、新チームによる「秋の王者」が決まります。

特集一覧

「投げさせろ」大阪桐蔭・前田悠伍、気迫の“零封” 明治神宮大会

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
【大阪桐蔭-広陵】優勝し喜ぶ大阪桐蔭の選手たち=神宮球場で2022年11月24日、吉田航太撮影 拡大
【大阪桐蔭-広陵】優勝し喜ぶ大阪桐蔭の選手たち=神宮球場で2022年11月24日、吉田航太撮影

 明治神宮野球大会は24日、東京・神宮球場で高校の部の決勝が行われ、大阪桐蔭(近畿・大阪)が広陵(中国・広島)に6―5で逆転勝ちし、大会史上初の連覇となる2年連続2回目の優勝を果たした。大阪桐蔭が優勝したため、来春の第95回記念選抜高校野球大会の神宮大会枠は近畿地区が獲得し、近畿の出場枠は一つ増えて7校になった。

 歓喜の瞬間、神宮のマウンドに立っていたのは、今年も大阪桐蔭の前田悠伍投手(2年)だった。勝ち越した直後の六回から救援し、広陵打線を0点に抑えた。

 5点を追う五回の攻撃が始まると、「勝手に」(西谷浩一監督)ブルペンで調整を始めた。21日の準決勝で161球を投げていた。雨天順延のため、決勝は中2日となったものの、西谷監督は「投げられる状態ではあったが、昨日なら投げさせなかったし、今日も展開次第と思っていた」。左腕の疲労度やチーム力の向上を考慮し、リードされた状態で投入するつもりはなかったという。

 だから、前田投手は自身で動いた。「自分が投げて、流れを変えたいと思っていた」。西谷監督は「『投げさせろ』という顔で見てきたので、投げさせないと怒るのかなって」と笑ったが、五回に打線が同点とし、六回に1点を勝ち越した。西谷監督の思う「展開」に合致し、決勝のマウンドに立った。

 伸びのある直球を内外角のコーナーに制球し、チェンジアップの精度も抜群だった。七回は外角中心の配球で、四球こそ一つ与えたものの、3アウトをすべて見逃し三振で奪う離れ業。1点リードの九回2死一、二塁のピンチを左飛でしのぎ、2年連続でマウンド上で笑顔がはじけた。4回を3安打無失点、7奪三振。今春の選抜大会制覇の立役者らしく、さすがの投球だった。

 5点差をはね返して大会史上初の連覇を達成し、「去年は先輩に引っ張ってもらっていた。今年は自分がチームを引っ張って優勝できたのでうれしい」。マウンド、ベンチ、そしてブルペンから。エース、主将として背中と声で味方を鼓舞し続け、まず「一つ目」の栄冠を手にした。【大東祐紀】

【高校野球秋季大会2022】

時系列で見る

関連記事

あわせて読みたい

マイページでフォローする

この記事の特集・連載
すべて見る

ニュース特集