開校相次ぐ「全寮制」学校 その魅力とは 国際教育評論家に聞く
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欧米の「ボーディングスクール」をモデルとした全寮制の学校が相次いで開校している。世界で活躍するエリートの育成を掲げ、英国の名門校もこぞって日本に進出。国際教育評論家で、専門メディア「インターナショナルスクールタイムズ」の村田学編集長は、こうした流れが「今後ますます加速する」と予測している。【聞き手・川瀬慎一朗】
――グローバル教育に力を入れる全寮制の学校が増えています。なぜでしょうか。
◆少子化と核家族化という社会現象が背景にある。共働きの夫婦が増えて世帯年収が増加する一方、一人っ子家庭も増えた。そのため、子ども1人当たりの教育費も昔より多くなっている。思春期を迎える中高生のときに自立心を育てようと全寮制に注目している。全寮制なら不登校になるリスクが少ないことも、保護者の選択を後押ししている。
夫婦そろって平均年収以上を稼ぐ高所得者層には、普段から仕事で英語を使う人が多く、子どもをそうした学校に入れておけば社会に出たときに安心だとの思いがある。
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