「ピアノやめようと思った」 小林愛実さん 悩んで見つけた理想の形

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理想とする音楽家像について語ったピアニストの小林愛実さん=大阪市中央区で2022年11月14日、川平愛撮影
理想とする音楽家像について語ったピアニストの小林愛実さん=大阪市中央区で2022年11月14日、川平愛撮影

 7歳でオーケストラと協演し、14歳でCDデビューするなど「天才少女」と呼ばれたピアニスト、小林愛実(あいみ)さん(27)。2021年のショパン国際ピアノコンクールで4位に入賞し、さらなる飛躍が期待される。華やかな経歴から順風満帆と思われがちだが、15年の同コンクールに初出場する前は「ピアノを弾くのが怖くて、やめようと思っていました」と明かす。この時の悩みを乗り越えた先に、理想とする音楽家像が見えてきたという。入賞後の日々や年内最後となる演奏会の意気込みも語った。

「ジャッジされる緊張感」から解放

 鍵盤に覆いかぶさるようにして繊細な音を紡ぎ出すかと思えば、腰を浮かせて全身のエネルギーをぶつけるようなダイナミックさで聴衆を引きつける。21年10月、ショパンゆかりの地、ポーランド・ワルシャワで行われたコンクールでも、ずば抜けた集中力で高い評価を得た。ファイナリストになった15年に続き、2度目の出場。前回はショパンの家を訪れるなど観光気分も味わえたが、今回は入賞者らによるガラ・コンサートの出演や取材対応など、別世界が待っていた。「結果発表後は寝る暇もなくて、(入賞を)かみ締める余裕もありませんでしたね」

 帰国後も以前から決まっていた演奏会のほか、代役出演もあり、忙しい日々が続く。…

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