台湾の統一地方選、26日投開票 蔡英文氏率いる民進党が苦戦

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大雨の中、民進党の候補者の集会に集まった大勢の支持者ら=台北市で2022年11月25日午後7時5分、岡村崇撮影
大雨の中、民進党の候補者の集会に集まった大勢の支持者ら=台北市で2022年11月25日午後7時5分、岡村崇撮影

 台湾の統一地方選が26日に投開票される。焦点は21県市の首長選で、与党・民進党は苦戦を強いられている。敗れれば同党主席を務める蔡英文総統の責任問題に発展する可能性があり、2024年総統選の候補者選びにも影響する。対中融和路線を取る最大野党・国民党は勝利によって総統選に弾みをつけたい考えだ。

 「台湾人がどんな投票行動をするかを世界は見ている。台湾人の自由と民主に対する決意を示そう」。蔡氏は25日夜に北部・桃園市で開かれた集会で、統一地方選での支持を呼びかけた。

 中国の習近平指導部は民進党を「台湾独立勢力」と非難し、軍事的圧力を強めている。米国などが台湾侵攻への警戒を呼びかけており、蔡氏としては対中政策を争点化する狙いがある。ただ、対中政策が主な争点となる総統選とは異なり、統一地方選は内政がテーマとなりがちだ。国民党は新型コロナウイルス対策など蔡政権批判を強めている。

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