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台湾の統一地方選が26日、投開票された。与党・民進党は焦点の21県市の首長選で5勝にとどまり、惨敗した。蔡英文総統は同日夜、党主席(党首)を引責辞任すると表明した。対中融和路線を取る最大野党・国民党は2020年総統選での大敗後、党勢低迷に苦しんできたが、今回の大勝で歯止めをかけた。
台北市長選は蔣万安氏が初当選
蔡氏は同日夜の記者会見で「この結果を謙虚に受け止め、私が全責任を取り、党主席を辞任する」と述べた。総統職にはとどまる。今後、党主席選が実施される見通し。今回は対中政策は争点になっておらず、中国に厳しい姿勢を取る蔡政権の路線に変わりはない。
統一地方選で国民党は全21首長選に、民進党は金門県を除く20の首長選に候補を擁立した。中でも重要な6直轄市で国民党は北部の台北、新北、桃園、中部の台中の計4市で勝利。台北市長選では蔣介石のひ孫で元立法委員(国会議員)の蔣万安氏(43)が初当選を決め、8年ぶりに台北市長のポストを奪った。南部の台南、高雄では民進党現職が市長ポストを死守した。
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