深刻化する磯焼け、水中カメラで早期発見 漁船に装着、効率的に

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水中カメラで捉えた藻場が消失した海底=千葉県富津市沖で2021年12月、県水産総合研究センター提供
水中カメラで捉えた藻場が消失した海底=千葉県富津市沖で2021年12月、県水産総合研究センター提供

 海藻が減少し漁業に影響を及ぼす「磯焼け」を防ごうと、千葉県水産総合研究センターが水中カメラで兆候をつかむ取り組みを進めている。従来の潜水調査では約1時間を要していたものを約10分に短縮できるなど、作業の効率化につながることが確認されたという。同センターは漁船に取り付けてもらうことで、監視の目を増やし、磯焼けの早期発見につなげたい考えだ。【石川勝義】

 県が2017年に実施した調査では、内房地域の富津市沖から館山市沖にかけて生えていたアラメやカジメといった海藻が、10年前と比べると約57%消失したと推定された。外房でも勝浦市浜行川などで局所的に磯焼けが見つかっている。

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