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越智貴雄のパラスポーツ進化論

ドキュメンタリー写真家・越智貴雄さんが「すごいっ!」と感じたパラアスリートたちの可能性をリポート。

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越智貴雄のパラスポーツ進化論

W杯の忘れられない光景

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パワードスーツを装着してダンスを披露したシルケ・パンさん(中央)=越智貴雄さん撮影(取材協力:Lutz Sunmiさん)
パワードスーツを装着してダンスを披露したシルケ・パンさん(中央)=越智貴雄さん撮影(取材協力:Lutz Sunmiさん)

 熱戦が展開されているサッカーのワールドカップ(W杯)カタール大会。私は2014年ブラジル大会の開会式で下半身まひの男性が脳波で制御するパワードスーツを装着して始球式を行った姿が忘れられない。ゆっくりした動きだったが、医学的に歩くことはできないと考えられていた人が足を動かしたことに驚き、先端工学を駆使したスポーツに興味を持つきっかけとなった。

 今年11月5日。私はスイス・ローザンヌで開催されたイベント「ロボティクスデー」で、さらなる進化を目の当たりにした。下半身まひにより自分の意思で立ったり歩いたりできない地元のパフォーマー兼アスリート、シルケ・パンさんがパワードスーツ姿でバレエダンサーとともに約5分間ダンスをした。しなやかな動きで彼女自身の人生を見事に表現し、観客からの拍手は鳴りやまず、涙を流す人も多くいた。

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