侍の中の「忍者」町野修斗に業界がラブコール　サッカー日本代表

　「侍」の中にいる「忍者」に、ある業界がラブコールを送っている。サッカーのワールドカップ（W杯）カタール大会に臨んでいる日本代表の愛称は「サムライブルー」。そのメンバーに最後に忍び込んだ町野修斗選手（23）＝湘南ベルマーレ＝に、日本忍者協議会（東京都）がアンバサダー（大使）就任を要請した。

　「伊賀市出身の町野選手は、ゴールパフォーマンスに『忍者ポーズ』を組み、その姿は日本全国へ報道され、忍者普及に貢献していただいています」

　そんな熱烈なメッセージをツイッターで発信したのは日本忍者協議会。2015年に発足し、三重県伊賀市や滋賀県甲賀市など、忍者にゆかりのある地方自治体や企業などで構成する。公式サイトによれば「これまで謎に包まれてきた忍者という存在を日本の文化資産として世界に発信すべく作られた、自治体等によって構成される世界唯一の忍者の公式組織」という。

　同協議会副会長で、大分トリニータ（現J2）の社長や観光庁長官を務めた溝畑宏さん（62）は「町野選手からは忍者を広めたいという思いが伝わってきた。日本の忍者をプレーを通じて発信してほしい」と期待する。これまで歌舞伎役者で團十郎（だんじゅうろう）を襲名した市川海老蔵さん、元ラグビー日本代表の五郎丸歩さん、歌手のピコ太郎さんがアンバサダーとなっている。

　町野選手は少し前まで、忍者の隠密行動を思わせるよ…