手編みのスゲ笠、34歳の後継者 86歳の経験、刈り取りから学ぶ

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佐藤春一さん(右)のアドバイスを聞きながら、スゲ笠を編む水沢結衣さん=新潟県魚沼市穴沢で、板鼻幸雄撮影
佐藤春一さん(右)のアドバイスを聞きながら、スゲ笠を編む水沢結衣さん=新潟県魚沼市穴沢で、板鼻幸雄撮影

 春の田植えから秋の稲刈りまで、一緒に過ごした晴雨の友は「スゲ笠(がさ)」だった――。新潟県魚沼市の地域おこし協力隊、水沢結衣さん(34)がスゲ笠編みに取り組んでいる。日々の農作業を支えてくれることに感謝しつつ、身近な自然とともに生きる人々の生活文化、伝統技術を後世に継承していく。

 長岡市出身の水沢さんは2020年4月、魚沼市の山あいにある集落・横根地区で活動する地域おこし協力隊に採用された。「よこね米棚田オーナー制度」の事務局が主な仕事で、田植え・稲刈り体験の受け入れなどをこなす。自ら米作りにも励み、手植え、手刈り、はさがけした天日干し米を収穫する。

 日々の活動の中で、地域の人たちの間に自然を大切にしながら身近な材料で道具を作り、それを使う文化が残っていることを知った。最初に興味を持ったのは、わらで編んだ米俵と鍋敷き。今年3月、こうした品々を長年にわたって作り続けてきた佐藤春一さん(86)に指導を依頼し、快諾を得て習い始めた。さらに興味がわいたのがスゲ笠だった。

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