でこぼこ道に「月面」重ね…農業用ロボット開発に挑む米国出身技術者
毎日新聞
2022/11/28 14:00(最終更新 11/29 11:01)
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高齢化が進む日本の農業。収穫作業の負担をいかに軽くするかは大きな課題だ。米国出身の技術者が千葉を拠点に、この難題と向き合っている。武器は宇宙ロボットの研究で培ってきた技術だ。【山本佳孝】
イーロン・マスク氏の下でインターン
「ロボットの技術を生かせるのではないか」
2019年夏。宮城県利府町で、梨農園の収穫をながめていたタミル・ブルームさん(28)はひらめいた。
農家のお年寄りは大変そうだった。夏の日差しが照りつける中、たわわに実った梨をもいで、腰を曲げながら運んでいく。一方、でこぼこ道や電波を遮る木々は、研究で見慣れた風景と重なって見えた。そう、月面だ。
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