4工房連携で画期的成功 東福寺・重文「五百羅漢図」大修理

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
修理を終えた「五百羅漢図」を掛けた東福寺の大方丈で記念法要を営む僧侶たち=京都市東山区で2022年11月15日午前10時25分、山崎一輝撮影
修理を終えた「五百羅漢図」を掛けた東福寺の大方丈で記念法要を営む僧侶たち=京都市東山区で2022年11月15日午前10時25分、山崎一輝撮影

 東福寺(京都市東山区)で15日に披露された重要文化財「五百羅漢図」。約300年ぶりの大修理を担ったのは、「国宝修理装潢師(そうこうし)連盟」の四つの工房の総勢約70人の技術者だった。14年にわたった難事業の陰には、画期的な取り組みの成功があったという。

 当日は修理完了の記念法要に続き、各工房へ東福寺から感謝状が贈られた。このうち岡墨光堂(中京区)の四代目、岡岩太郎さん(51)は、大方丈に掛けられた羅漢図を見渡して「仕上がりの風合いがぴたっとそろい、どの工房が担ったのか見分けがつかない。ほっとしました」と表情を緩めた。

 五百羅漢図は1幅が縦約170センチ、横約90センチと大きいうえ、47幅も修理が必要だった。一つの工房では数十年かかり、他方、複数で分担すると仕上がりが均一にならない恐れがあった。そこで用いる技術、材料、色、記録方法まで4者で統一し、技術者同士がよく話し合って作業を進めたという。

この記事は有料記事です。

残り715文字(全文1117文字)

あわせて読みたい

ニュース特集