柿やシャインマスカットも 種なし果物、なぜできる?
毎日新聞
2022/11/30 10:00(最終更新 11/30 13:12)
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植物は種から生えるが、ミカンやブドウなど、種がない果物もある。どうやって作っているのだろうか。
多くの果物では、めしべに花粉が付く「受粉」が起きると、「子房」というめしべの下部の膨らんだ部分などが大きくなり、種が入った実に育つ。しかし、ウンシュウミカンやパイナップルは受粉しなくても実をつくることができる。この場合、実は種なしになる。これを「単為結果(たんいけっか)」と呼ぶ。
農業・食品産業技術総合研究機構果樹茶業研究部門の三谷宣仁上級研究員によると、植物は、自らの成長を調節する「植物ホルモン」という物質を体内でつくっている。植物ホルモンの作用として、枝や実など、自分の体を大きくすることが報告されている。単為結果する植物の多くは、この働きが非常に強いことが知られている。このため、受粉しなくても自ら実を大きくできるのだ。
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