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赤←硫化水銀/青←アズライト/緑←マラカイト
文化庁は28日、奈良県明日香村の特別史跡・高松塚古墳(7世紀末~8世紀初め)の国宝壁画のうち、「飛鳥美人」で知られる西壁女子群像を最新の分析装置で調査した結果、彩色に使われた3種の顔料を特定したと発表した。これまで、石室内部に落ちていた漆喰(しっくい)片からは使用が判明していたが、壁画本体で確認されたのは初めて。
「エックス線回折分析」と呼ばれる非破壊の手法で顔料の結晶構造を調べたところ、唇の赤い部分に「辰砂(しんしゃ)」(硫化水銀)が、衣の青い部分には「藍銅鉱(らんどうこう)」(アズライト)、緑の部分には「孔雀(くじゃく)石」(マラカイト)が、それぞれ使われていた。さらに黄やピンクなど3色以上が使われており、これらの顔料も分析中という。
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