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「ゼロコロナ」に沈む中国経済 習氏の政策、見直す難しさ=小倉祥徳(中国総局)

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PCR検査を受けるため行列に並ぶ北京市民=北京市内で11月23日、小倉祥徳撮影
PCR検査を受けるため行列に並ぶ北京市民=北京市内で11月23日、小倉祥徳撮影

 中国経済に急ブレーキがかかっている。新型コロナウイルスの拡大を徹底的に抑え込む「ゼロコロナ政策」で中国各地の経済活動が停滞していることが主因だ。国内でも政策への不満が広がっているが、10月の中国共産党大会で異例の3期目入りを決め絶大な権力を手にする習近平総書記(国家主席)が主導しており、抜本的な見直しに踏み出せない状況だ。中国経済の再浮上は遠い。

 「ゼロコロナ政策は、どうしようもない。家にも帰れずに体はボロボロだ」。北京市内に住む60代の中国人男性は、ゼロコロナ政策で1カ月以上、自宅に戻れず「漂流生活」を強いられた。

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