- ツイート
- みんなのツイートを見る
- シェア
- ブックマーク
- 保存
- メール
- リンク
- 印刷

先週末に中国各地の大通りや大学で相次いだ「ゼロコロナ」政策に対する抗議行動を受けて、中国の治安当局は抑えこみを強めている。中国共産党は29日、警察・司法部門の会議を開き、「敵対勢力の浸透と破壊活動、社会秩序を乱す犯罪行為を打ち砕く」と強調した。抗議デモへの取り締まりの徹底を意味するとみられる。
一連の抗議は新疆ウイグル自治区ウルムチ市で起きた火災の犠牲者追悼から自然発生的に始まった。治安当局は当初、一定程度は許容する態度も見せていたが、習近平国家主席の側近、陳文清・党政法委員会書記が主催した会議で「社会の大局的な安定を必ず守る」と主張。これ以上のデモの広がりは容認しない構えだ。
27日夜から28日未明にかけて抗議行動があった北京市の亮馬橋付近は、29日も十数台の警察車両が止まり、駐車中のマイクロバス内では数十人の警察関係者が待機していた。デモ参加者が川沿いの遊歩道に置いた火災犠牲者追悼の花束やメッセージは片付けられ、警官が目を光らせる。
この記事は有料記事です。
残り1784文字(全文2209文字)