海外では芸術 「染形紙」1242点、文化財に 93歳が40年収集

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兵庫県三木市に伝わる染形紙を収集してきた筒井俊雄さん=同市役所で、大川泰弘撮影
兵庫県三木市に伝わる染形紙を収集してきた筒井俊雄さん=同市役所で、大川泰弘撮影

 海外で美術品として珍重されている染形紙(染め型紙)を収集している筒井俊雄さん(93)=兵庫県三木市=の所蔵する1242点が、同市の有形民俗文化財に指定された。江戸期に栄えたもので「三木の誇るべき文化を後世に残したい」と話す。

江戸時代に隆盛

 染形紙は、柿渋を塗った和紙をさまざまな文様に切り抜いたもの。藍染めの際に生地に置き、模様部分にのりを置いて白く染め抜く。繊細かつ多彩な柄を安価に染色できることから広く普及した。

 金物と並ぶ三木の特産だった。江戸時代前期の検地記録には土地を持つ染形紙商7軒が載っている。江戸中期の文書によると、総世帯783軒のうち、鍛冶屋12軒に対して染形紙商が16軒、染色工が26軒と隆盛を誇った。商圏も広く、近畿のみならず、日本海側や瀬戸内海沿岸、四国にも広がっていた。維新後、洋服の普及とともに下火になり、大正期にはほとんどが廃業。染形紙も散逸した。

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