関東大震災 デマの犠牲になった朝鮮人の追悼式 手弁当で半世紀

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伯父が関東大震災直後に東京に向かい、行方不明のままの金道任さん=東京都大田区で2022年9月22日、後藤由耶撮影
伯父が関東大震災直後に東京に向かい、行方不明のままの金道任さん=東京都大田区で2022年9月22日、後藤由耶撮影

 約10万人が犠牲になった関東大震災(1923年)を巡り、「井戸に毒を入れた」などのデマを信じた人々によって殺された朝鮮人らの追悼式が、半世紀近くにわたり市民らによって執り行われている。来年で震災から100年。市民や遺族らは「悲惨な事実から目を背けない」と手弁当で追悼を重ねてきた。

東京から戻らなかった伯父

 9月1日、東京都墨田区の都立横網町公園。約400人(主催者発表)が朝鮮人犠牲者追悼碑の前に集まった。地震があった午前11時58分に黙とう。韓国伝統舞踊家による鎮魂の舞が披露された後、それぞれ花を手向け、手を合わせた。

 その中に、歩行補助車を押しながら訪れた大田区の在日コリアン2世、金道任(キンドイン)さん(86)の姿もあった。震災直後に東京に向かった伯父の朴徳守(パクドクス)さんが今も行方不明だからだ。

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