認知症状の悪化、27%抑制 新薬「レカネマブ」の治験結果公表
毎日新聞
2022/11/30 18:36(最終更新 11/30 18:36)
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製薬大手エーザイは30日、米バイオジェンと開発中のアルツハイマー病の新薬「レカネマブ」について、最終段階の臨床試験(治験)データの詳細を発表した。認知症状の悪化を27%抑制する他、脳内に蓄積し病気の原因とされる異常なたんぱく質「アミロイドベータ(Aβ)」を大幅に減少させる効果があるとした。
治験は日本や欧米などの早期アルツハイマー病患者1795人を対象に1年半かけて実施。2週間に1回、レカネマブを静脈注射し、偽薬を投与したグループと記憶力などを総合的に評価する指標などを比較した。
その結果、レカネマブを投与して半年後から症状悪化の抑制がみられ、1年半後には偽薬のグループに比べ27%抑制された。後期の疾患ステージへの進行リスクも31%低減するとした。
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