「ヘビーな作品は嫌いじゃない」 元宝塚トップ珠城りょうの挑戦
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「ヘビーな作品は嫌いじゃない」
元宝塚歌劇団トップスターの珠城(たまき)りょうが、退団後初めての主演舞台に挑む。演じるのは、戦前の中国・上海で実在した日本人女性ダンサー。欲望と野心が渦巻き、命があっけなく奪われる街で、希望を胸にたくましく生き抜く。「現代の人にも、上演する意味を感じてもらえる舞台を届けたい」と語る。
女性を演じ「ナチュラルでいられる」
退団して1年あまり。テレビドラマ「マイファミリー」では娘を誘拐された母、舞台「8人の女たち」では世慣れた色気たっぷりの女性を演じた。骨太な男役から、まとう空気を一変させ、複雑な役どころを好演してきた。
「常日ごろ、男役を意識し、計算して構築していた」と、退団して気づいたという。「意外に女性を演じる方が楽というか、ナチュラルでいられる」とほほ笑む。
共通点は「揺るがない信念」
今作「マヌエラ」(鎌田敏夫脚本、千葉哲也演出)は、1999年に天海祐希が主演した舞台の再演。松竹歌劇団(SKD)でデビューした妙子(珠城)が、流れ着いた上海で「国籍不明のダンサー・マヌエラ」としてスターになり、ダンスと恋に生きる波乱の半生を描く。
「魔都」とも呼ばれた当時の上海は、繁栄の陰で貧困と犯罪の闇が広がっていた。…
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