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広島・長崎原爆

1945年8月、広島・長崎へ原爆が投下されました。体験者が高齢化するなか、継承が課題になっています。

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「がんは原爆のせい」 被爆体験者の助成対象拡大、主張には隔たり

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右の下まぶたにできた皮膚がんの手術を受けた経験を語る松尾栄千子さん=長崎市で2022年11月30日午前10時15分、樋口岳大撮影
右の下まぶたにできた皮膚がんの手術を受けた経験を語る松尾栄千子さん=長崎市で2022年11月30日午前10時15分、樋口岳大撮影

 長崎原爆で被爆者と認められない「被爆体験者」の医療費助成について、厚生労働省の有識者検討会は1日、胃がんや大腸がんなど7種類のがんを助成対象に加える方向性を示した。ただ、精神疾患の合併症と発がんの関連性研究という位置づけに過ぎず、原爆放射線による健康被害を否定できないと訴える被爆体験者の主張とは大きく隔たったままだ。

 「私ががんになったのは、灰や雨などで内部被ばくしたことが原因だと思う。国は私たちを被爆者と認めるべきだ」。繰り返し、がんの手術を受けてきた長崎市の被爆体験者、松尾栄千子(えちこ)さん(82)は語る。国が「被爆体験者に原爆放射線の直接的な影響はない」との考えを維持したまま、がんを医療費助成の対象に加えることには違和感を拭えない。

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【広島・長崎原爆】

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