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「最近の詐欺は凝ってるな」。ジョージアンダンスの第一人者、ノグチマサフミ(35)は、宝塚歌劇団から連絡を受けた時、こう思ったという。東欧の伝統舞踊だが、日本人ダンサーはほとんどおらず、知名度は低い。地道に普及してきたノグチにとって、意外なオファーだった。星組公演「ディミトリ~曙光(しょこう)に散る、紫の花~」で振り付けを担当し、「多くの人に関心を持っていただき、うれしい」と顔をほころばせる。
日本に習える場所なく現地へ
ジョージアは黒海に面した国で、1991年にソ連から独立。日本では、2015年まで「グルジア」と呼ばれていた。この国に紀元前2000年から伝わるとされるジョージアンダンスには結婚や戦争、祭典のシーンに応じて多様なスタイルがある。女性は優雅に踊る一方、男性の動きは力強く素早い。複雑な足さばきや高速回転、ジャンプして膝で着地する動作もある。どこからも美しく見える舞は静止画に例えられる。
そんなダンスに、日本人として初めて本格的に挑んだのがノグチだ。劇団四季で活躍していたが、16年にSNS(ネット交流サービス)を通じて、この踊りの存在を知った。格好良さに加え、キレを重視する自身のスタイルに合い、「踊りたい」と思った。しかし、日本…
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